こちらの記事では
- ラーメンをやめるだけで痩せるってホント?
- ダイエット中はラーメンを食べてはいけないの?
- 太りにくいラーメンってあるの?
といった疑問について解説しています。
ダイエットを意識していると、ラーメンはなんとなく太りそうで食べるのをためらっているという人は多いかと思います。
実際、「ラーメンを食べなくなったら痩せた」というダイエットの体験談は珍しくなく、私自身もラーメンを食べることが減ってから−10kg以上のダイエットに成功しました。
しかし、ラーメンを食べることによって太るか痩せるかというのは食事全体のバランスやラーメンの選び方によって決まります。
つまり、付き合い方次第ではラーメンを食べながら痩せることも可能ですし、現在の私自身は定期的にラーメンを食べながらでも痩せた体型を維持できています。
下記画像は、私がダイエットを始める前と現在の体型を比較したものになります。
ただただ我慢をするだけの食事制限はストレスが溜まって結果的に挫折してしまうことがほとんどです。
「ラーメンが好きだけど痩せるために禁止しようかな」と考えている方は、今回ご紹介する内容を参考にダイエット中のラーメンとの上手な付き合い方を考えてもらえればと思います。
ラーメンをやめたら痩せるのは摂取カロリーが減るから
結論から言ってしまうと、ラーメンをやめることによってダイエット効果が期待できるのは、シンプルにに1日あたりの摂取カロリー量が減るからです。
なぜなら、ラーメンは味の種類や食べ方によって必要以上のカロリーを摂ってしまいやすいので、それをやめることは大きなカロリー制限につながるからです。
特にお店で食べるラーメンというのは、自宅で調理するラーメンやカップ麺よりもカロリーが高くなりやすく、1食あたりのカロリーは約600〜900kcal程度となっています。
これはダイエットを意識する場合には高すぎるカロリー量と言えます。
下記の表は大手ラーメンチェーンのスタンダードなラーメン各味(トッピング無し、並盛り)のカロリーを並べたものになります。
幸楽苑 | 日高屋 | 一風堂 | |
しょうゆ | 671 | 635 | 680 |
味噌 | 828 | 943 | 917 |
塩 | 664 | 826 | |
とんこつ | 669 | 720 |
もちろん、このカロリー量が食べ過ぎになるかどうかは、その人自身の体格や運動量による消費カロリーの差によっても変わってきますが、多くの場合は食べ過ぎになるレベルかと思います。
例えば、私自身はダイエットを開始した時点では27歳・172cm・70kgというかなり平均的な体格のポッチャリ男でしたが、その体では1日の摂取カロリーを1600〜1700kcal程度に抑えることで、やっとこさ1ヶ月約−3kg程度のダイエットが出来ていました。
上記のようなケースで考えると、味によっては1食で1日の半分以上のカロリーを摂取してしまうお店のラーメンというのは、少なくともダイエット向きではないということがわかるかと思います。
また当然ながら、家系ラーメンや二郎系ラーメンなどのこってり&がっつりが売りのラーメンのカロリー量は、上記のようなラーメンよりも更に高くなります。
これらのラーメンは太麺を多く使用している上にスープが脂っぽいものが多く、また無料ライスや定番の大量トッピングなどが合わさることで簡単に1000kcalの大台を超えてきます。
仮に家系や二郎系のラーメンを習慣的に食べている人がラーメンをやめたとすれば、それだけでもかなりのダイエット効果が期待できるはずです。
ラーメンを食べながら痩せるためのポイント
「ラーメンが高カロリーでも1日の摂取カロリーのトータルさえ低くすれば痩せるんじゃないの?」と思われる方は多いかと思います。
これは確かにその通りで、例えばラーメン以外の食事を極限まで減らせば、1食1000kcalを超えるようなラーメンを食べたとしても痩せることは可能です。
しかし、そのような食生活では、痩せたとしても体重が落ちただけで締まりのない体になってしまう可能性が高いです。
なぜなら、健康的に体を引き締めるためには、カロリー計算だけではなく筋肉を減らさない栄養バランスを意識することも重要であり、ラーメン中心の食生活ではそれが難しくなるためです。
ラーメンの栄養バランスはタンパク質が不足しがち
筋肉を減らさない栄養バランスというのは、三大栄養(たんぱく質・脂質・炭水化物)の比率が重要になってきます。
そもそもカロリーというのは主に三大栄養素の総量を基に算出されており、それぞれの栄養素1gあたりのカロリーは以下のようになっています。
三大栄養素 | 1gあたりのカロリー量 |
たんぱく質 | 4kcal |
脂質 | 9kcal |
炭水化物 | 4kcal |
そして、一般的なラーメンというのは脂質や炭水化物の比率が高く、筋肉の主な材料となるたんぱく質が不足しがちです。
例えば上記画像のカップ麺であれば、合計カロリーに対してそれぞれの栄養素のカロリーが占める割合は、およそ「たんぱく質:1 脂質:4 炭水化物:5」となっています。
ラーメンは脂質の高いスープと炭水化物である麺がメインの料理なのでこれはある意味当然の栄養バランですが、ダイエット中にラーメンを食べる場合は何かしらの高たんぱくな食品などをトッピングしたいところです。
しかし、普通のラーメンにただ単純にたんぱく質を追加して栄養バランスを整えたとしても、今度はカロリーが高くなり過ぎてしまいます。
つまり、ダイエット中にラーメンを食べる場合は、そもそも脂質の低いスープや麺の量が少なめのラーメンを選んだ上で、低カロリーにたんぱく質を補えるトッピングなどを考える必要があるということです。
ダイエット中にラーメンが食べたい時のおすすめ
ダイエット中にどうしてもラーメンが食べたくなった時は、お店のラーメンを食べに行くのではなく、自宅で調理するラーメンを食べるのがオススメです。
なぜなら、外食のラーメンというのは基本的に美味しさ・ボリューム・安さなどを優先しているため、カロリーや栄養バランスは二の次になりやすく、またその量なども自分では調整しづらいためです。
それに対して、自宅で調理するカップ麺・袋麺・生ラーメンなどは、正確な成分表示を確認しながら、量やトッピングなども自分で調節しやすいため、カロリーや栄養バランスを細かく整えることができます。
例えば、一風堂の定番メニューである「白丸元味」1杯をお店で食べる場合のカロリーは720kcalですが、スーパーなどで販売されている自宅調理用の白丸元味のカロリーは414kcalとなっています。
一風堂「白丸元味」 | 店舗 | 自宅調理 |
カロリー | 720kcal | 414kcal |
たんぱく質 | ? | 15.4g |
脂質 | ? | 10.1g |
炭水化物 | ? | 65.4g |
この差は店舗で出すものとは麺やスープの量・トッピングの有無などの違いがあるためですが、事実としてこれだけでも300kcal以上のカロリーカットが出来ています。
更にカロリーを制限する場合は、より脂質が低い種類のラーメン=低カロリーなラーメンを選ぶのがオススメです。
基本的にしょうゆ・塩といったあっさり系のスープを使っているラーメンは低カロリーな傾向にあり、余計なトッピングなどをしなければ十分にダイエット向きなことも珍しくありません。
マルちゃん 昔ながらの中華そば | |
カロリー | 315kcal |
たんぱく質 | 11.2g |
脂質 | 3.8g |
炭水化物 | 59g |
カップラーメンや袋麺などを選ぶ時は、スープの種類に加えて「油揚げ麺」か「ノンフライ麺」かの違いにも注目するとカロリーを抑えやすくなります。
これらの違いはその名の通り、麺を油で揚げているかいないかということであり、当然ながら油で揚げた麺を使用しているカップラーメンをは脂質が高くなるので、結果的にカロリーも高くなってしまいます。
下記画像はそれぞれほぼ同じ内容量・同じ種類のスープのカップラーメンになりますが、油揚げ麺かノンフライ麺かの違いで約100kcalの差が生まれています。
商品名 | 麺職人(ノンフライ麺) | チキンラーメン(油揚げ麺) |
カロリー | 291kcal | 386kcal |
たんぱく質 | 8.3g | 9.6g |
脂質 | 5.2g | 14.9g |
炭水化物 | 52.7 | 53.3g |
また、カップラーメンはダイエットや筋トレを頑張る人向けの商品も数多く販売されており、それらの商品は低カロリーかつ高たんぱくな筋肉を減らさない栄養バランスに整えられていることが多いです。
なので、迷った時はシンプルに健康志向なパッケージの商品をチェックしてみるとヘルシーなものが見つけやすくなります。
カップヌードルシーフードPRO | |
カロリー | 298kcal |
たんぱく質 | 15.2g |
脂質 | 18.1g |
炭水化物 | 38.4g |
明星 ロカボヌードル | |
カロリー | 200kcal |
たんぱく質 | 12.2g |
脂質 | 7.6g |
炭水化物 | 32.2g |
地道なカロリーカットが大事
「たかが数百キロカロリーの違いならいっそ好きなラーメンを食べたい・・・」と思う方もいるかもしれませんが、ダイエットではその小さな積み重ねこそが結果に繋がります。
むしろ、「痩せるまでラーメンは禁止!」というような極端な食生活の変化は必要以上のストレスを抱えることとなり、効果が出る前にダイエットそのものに挫折してしまうことがほとんどです。
重要なのはいかに無理なくダイエットを継続できるかということであり、そのためにはヘルシーなラーメンの選び方を覚えるのが一番確実です。
しかし、濃厚でガッツリとした味わいが売りのラーメンに関しては、高カロリーであるからこそ美味しいということがほとんどなので、どうしても替えが効かないことがあります。
その場合は、多くても1週間に1食、出来れば2週間に1食といった風に明確な制限を設けてダイエットのオンオフを切り替えていくのがオススメです。
数百キロカロリーの制限ではすぐに体重が減らないのと同様に、数百キロカロリーのオーバーですぐに太ってしまうということもありません。
繰り返しになりますが、ダイエットは継続することで初めて効果を実感できるものなので、できる限り長い目で見て痩せていくことを意識するのがコツです。
ヘルシーなラーメンで食生活を工夫するのか、厳しい食事制限の合間に高カロリーなラーメンを挟むのかは自由なので、まずは自分が長く続けられそうだと思うやり方を試してみてもらえればと思います。