こちらの記事では
- マヨネーズをやめたらダイエットになるってホント?
- マヨネーズを食べて痩せるダイエットがあるってホント?
といった疑問について解説しています。
肥満体型に悩む人の中にはマヨネーズが好きな人、いわゆるマヨラーの方は多いです。
私自身も太っていた頃は無意識にマヨネーズを使うことが多く、メインのおかずやサラダにかけるのはもちろん、時には白ごはんや食パンにかけてそれだけで食べることもありました。
しかし、ダイエットを始めて痩せるための食生活を意識しマヨネーズを控えるようになった結果、約10kg以上のダイエットに成功しました。
下記画像は私が何も気にせずマヨネーズを使っていた頃とダイエット後の体型を比較したものになります。
現在は食べ過ぎにならない範囲でマヨネーズを楽しめるようになりましたが、個人的にはマヨネーズはダイエットの大敵だと感じています。
「太っているのはマヨネーズが原因かも・・・」と感じている方は、今回ご紹介する内容を参考に痩せるためのマヨネーズとの付き合い方を考えてもらえればと思います。
マヨネーズをやめると痩せやすい理由
マヨネーズをやめることがダイエットに効果的なのは、油っぽい食事が減りシンプルに摂取カロリーが下がることが最大の理由です。
なぜなら、マヨネーズは原材料のほとんどが油であるため、少ない量でもイメージ以上のカロリーを摂取してしまいがちだからです。
そもそも食べ物のカロリーというのは、主にその食品に含まれる3大栄養素(たんぱく質、脂質、炭水化物)の総量によって決まりますが、それぞれの栄養素1gあたりのカロリー量は下記の通りとなっています。
三大栄養素 | 1gあたりのカロリー量 |
たんぱく質 | 4kcal |
脂質 | 9kcal |
炭水化物 | 4kcal |
上記の表を見ると、3大栄養素の中でも脂質は他の栄養素と比べて同じ量でも倍以上のカロリーを含んでいることが分かります。
そして、肝心のマヨネーズの栄養成分表示は下記の通りです。
「味の素 ピュアセレクト」大さじ1杯(15g)あたり | |
カロリー | 110kcal |
たんぱく質 | 0.21g |
脂質 | 11g |
炭水化物 | 0.54g |
上記の表を見ると、たんぱく質や炭水化物の総量に対して数十倍もの脂質が含まれていることが分かります。
つまり、油=脂質の多いマヨネーズは栄養成分的にカロリーが高くならざるを得ないので、そのような食品をやめることは効率的なカロリー制限につながり、ダイエット効果が期待できるということです。
マヨネーズをやめるだけで痩せられる人
マヨネーズをやめることにダイエット効果があるのは間違いありませんが、それだけで痩せられるかは普段使用しているマヨネーズの量次第です。
例えば、大さじ1杯のマヨネーズを1日3食の度に使用している(15g×3食=45g)とすれば、マヨネーズだけで1日に約300kcalを摂取していることになります。
この場合にマヨネーズをやめたとすれば1ヶ月で約-9000kcalのカロリー制限(-300kcal×30日)となり、これは単純計算で約1kgの体脂肪を消費できるカロリー量(体脂肪1kg=7200kcal)になります。
しかし、このようなペースでは体の見た目に変化を感じにくく、またダイエットは後半になるほど減量ペースが落ちていくのが普通なので、実際の体感としてはダイエット効果を感じにくい場合もあるでしょう。
私自身も、マヨネーズをやめたのはカロリー制限の一環でしかなく、その他にもたんぱく質を中心とした食生活を取り入れたり、自宅での筋トレを行ったりしていました。
とはいえ、体重を減らすのには食事制限によるカロリーコントロールが最も重要なのは確かなので、普段のマヨネーズの使用量によっては、マヨネーズをやめるだけでも十分なダイエットになる場合があります。
特にマヨネーズはどんな食材にでも合う上についつい使ってしまいやすいお手軽な調味料なので、前述した画像のように細かく使用量を把握している人はほとんどいないはずです。
「気づいたら2~3日で1本を使い切ってた」「他の食事量は普通だけどマヨネーズはかけまくってる」というような場合はマヨネーズ太りである可能性が非常に高いので、マヨネーズを控えてみる価値はあります。
とりあえずは、普段使っているマヨネーズの量を計算してみるとマヨネーズだけでどれだけのカロリーを摂取していたのかが分かり、自然と使用量を控えるようになるのでオススメです。
マヨネーズを食べながら痩せる方法
ダイエット中のマヨネーズに関する情報を調べていると「マヨネーズで太るは嘘」「むしろマヨネーズはダイエット効果がある」といった情報を目にすることがあります。
中には注目を集めたいだけのトンデモ理論などもありますが、やり方によってはマヨネーズを食べながらでも痩せることは可能です。
その主な方法は以下の通りです。
- マヨネーズをカロリーオフのものに置き換える
- マヨネーズ以外の食事を見直す
- 脂質ではなく糖質を制限するダイエットを選ぶ
それぞれの方法について順番に解説していきます。
カロリーオフのマヨネーズを選ぶ
まず真っ先に実践できる方法としては、使っているマヨネーズをカロリーオフの物に置き換えるのがオススメです。
マヨネーズに限らずカロリーオフの商品は味に違和感があると避けられがちですが、そこは個人の感覚によるところも大きいので、カロリーオフでも悪くないと感じる人であればダイエット効果は絶大です。
例えば、キューピーからは通常版のマヨネーズと比べてカロリーが80%カットされたマヨネーズが販売されていますが、このマヨネーズであればいつもと同じ量を使ってもカロリーは5分の1になります。
「キューピー ライト」大さじ1杯(15g)あたり | |
カロリー | 20kcal |
たんぱく質 | 0.4 |
脂質 | 1.5 |
炭水化物 | 0.9 |
「カロリーオフだから」と使い過ぎてしまえばダイエット効果は薄くなりますが、いつもの5倍以上の量を使ったりしない限りは確実にカロリーを抑えられます。
なお、一部では「カロリーオフのマヨネーズは糖質が増えるから逆効果」といった意見がありますが、この場合の糖質の増加量はごくわずかなので心配する必要はありません。
下記の表はキューピーの通常版・50%オフ・80%オフのマヨネーズそれぞれの栄養成分を比較したものになりますが、糖質(炭水化物)の量には大さじ1杯あたり1g以下の差しかありません。
大さじ1杯(15g)あたり | |||
種類 | 通常 | 50%オフ | 80%オフ |
カロリー | 100kcal | 49kcal | 20kcal |
たんぱく質 | 0.4g | 0.4g | 0.4g |
脂質 | 11.2g | 5.1g | 1.5g |
炭水化物 | 0.1g | 0.3g | 0.9g |
そもそもマヨネーズは元々糖質の少ない調味料なので、カロリーカットによって糖質量が上がったとしても、他の調味料と比較すると糖質量は控えめになっています。
下記の表はよく使われる調味料の糖質を比較したものになります。
調味料 | 糖質量(15gあたり) |
キューピー ライト | 0.9g |
中華ドレッシング | 1.43g |
マスタード | 1.97g |
和風ドレッシング | 2.39g |
ごまドレッシング | 3.6g |
ケチャップ | 3.88g |
ウスターソース | 3.99g |
このようにカロリーオフタイプのマヨネーズは糖質が少ないという点でもダイエットに効果的なので、極端な糖質制限をしている人の意見に惑わされないようにしましょう。
マヨネーズ以外の食事メニューを変える
「マヨネーズの量は減らしたくない!」「カロリーオフは不味い!」という場合は、マヨネーズ以外の食事を見直して摂取カロリー全体のバランスを取りましょう。
そして、マヨネーズの分だけカロリー制限をするのなら、やはり同様に脂質の高い食品を制限するのが現実的です。
例えば、鶏の唐揚げやトンカツはマヨネーズがよく合う料理ではありますが、ただでさえ脂質の高い揚げ物という料理にマヨネーズをかけてしまうとカロリーが高くなり過ぎてしまいます。
どうしてもマヨネーズを使いたいのであれば、同じ肉料理でも素焼き・茹でるといった油を使わない調理法のものを選ぶべきです。
また、パッケージされた食品を買う時はしっかりと栄養成分表示を確認しましょう。
例えば同じような大きさの菓子パンを1つ選ぶだけでも、物によっては脂質のせいで高カロリーになっているということは珍しくありません。
蒸しパン
ベーグル
栄養成分 | 蒸しパン | ベーグル |
カロリー | 401kcal | 203kcal |
たんぱく質 | 5.3g | 7g |
脂質 | 23.3g | 1.4g |
炭水化物 | 42.6g | 40.7g |
上記の例だと、脂質の量が20g以上違うことでおよそ2倍のカロリー差が生まれています。
このようなケースでしっかりとカロリーを抑えておくことができれば、多少マヨネーズを使ってもカロリーバランスを守りやすくなります。
糖質制限をメインにダイエットする
マヨネーズのような脂質の高い食品を食べながら痩せたいという場合は、糖質制限をメインとしてダイエットするのも一つの手です。
糖質制限とは簡単に言ってしまうと、ご飯やパンといった炭水化物(糖質)の摂取量を極端に減らすことで、脂質をエネルギー源にしやすい体になって痩せようというダイエット法です。
この方法では、たんぱく質・脂質・炭水化物の三大栄養素を3:6:1という比率で摂取してカロリーをコントロールするので、マヨネーズのような脂質メインの食品が摂りやすくなります。
「マヨネーズは太らないどころか痩せる」といった意見が出るのは、この糖質制限でのダイエットを想定していることがほとんとです。
しかし、正しい糖質制限をするには様々なルールがあり、決して油っぽいものを食べまくっても痩せられる方法ではないということに注意する必要があります。
糖質制限においても積極的に摂るべき脂質とそうでない脂質というものがあり、マヨネーズは後者に分類されます。
なぜなら、一般的なマヨネーズに使用されているナタネ油や大豆油といった植物油には、リノール酸と呼ばれる酸化しやすい脂が多く含まれており、そのような脂はエネルギーとして消費されにくい上に、過剰摂取は体脂肪の増加だけでなく様々な健康被害を生む可能性があるからです。
「糖質制限ならマヨネーズはどんどん使って良い!」ということはないので、糖質制限中であっても脂質のほとんどをマヨネーズで補うといった行為は絶対NGです。
まとめ
今回はダイエットにおけるマヨネーズとの付き合い方についてご紹介しましたが、結局「マヨネーズはやめた方が良いの?」という疑問については、どれだけマヨネーズが好きかによるとしか言えません。
私個人はマヨネーズの使用量が減ったことが確実なカロリー制限に繋がりましたが、どうしてもマヨネーズがやめられないという人であれば、他の食生活を見直して適度にマヨネーズを楽しむ方が結果的に痩せやすくなるという場合もあります。
ダイエットは特定の食品をやめたり食べたりするだけでは結果が出にくいので、食生活や生活習慣など全体のバランスを見直した上で行動の優先順位を決め、肉体改造に取り組むことが重要です。