日本の置き換えダイエット市場で圧倒的な知名度を誇るロングセラー商品、DHCの「プロティンダイエット」シリーズ。
中でも定番の「ドリンクタイプ」は、その手軽さから特に人気の高い商品となっています。
しかし、実際に利用した人からは「1週間で〇〇kg痩せた!」といった声が上がる一方で「効果がなかった」「痩せたけどすぐにリバウンドした」といった声も珍しくなく、そのダイエット効果については様々な口コミが寄せられています。
そこで今回は、過去に−10kg以上の減量に成功しているダイエット食マニアの私が、プロティンダイエットドリンクを実際に利用して感じたダイエット効果や利用時の注意点などについて解説していきます。
これからプロティンダイエットを購入しようか迷っている方や、実際に利用したのに効果がなかったという方の参考になれば幸いです。
結論から言ってしまうと、DHCのプロティンドリンクは以下の条件にあてはまる方にオススメの商品です。
DHCのプロティンドリンクとは
DHCのプロティンドリンクとは、DHCの置き換えダイエット食品「プロティンダイエット」シリーズの一つです。
同シリーズではドリンクタイプ以外にも下記のような食品ジャンルでのラインナップが用意されていますが、ドリンクタイプは特に人気の高い定番商品となっています。(参考:DHC公式サイト)
ドリンクタイプはその人気の高さから「MCTオイル」「ライトテイスト」「乳酸菌」など様々な種類の物が販売されていますが、今回は最もスタンダードな「プロティンダイエット」の5種類の味が1袋ずつ入っているお試しセットを購入しました。
DHCの公式サイトにて購入し、税込1,799円+送料500円で計2,299円の支払いでしたが、楽天市場やヤフーショッピングなどでは送料無料で1,600円以下の出品がいくつか見つけられたので、DHCの会員特典などを利用しない場合はそちらの方が安く購入できるかと思われます。
DHCのプロティンドリンクがダイエットに効果的な理由
DHCのプロティンドリンクがダイエットに効果的である主な理由は以下の通りです。
- カロリーが低い
- たんぱく質が豊富
- ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富
それぞれのポイントについて順番に解説していきます。
圧倒的にカロリーが低い
DHCのプロティンドリンクは1食あたり163~169kcalと、おにぎり一個以下程度のカロリーしかないので、普段の食事と置き換えれば大幅に摂取カロリーを制限することができます。
公式では1日3食のうち1、2食をプロティンドリンクに置き換えることを推奨していますが、仮に2食をプロティンドリンクに置き換えたとするとその合計は300kcal強といったところなので、残りの1食で1000kcal以上の暴食をしたとしても合計のカロリー量は十分に低く抑えられます。
1日の食事の2/3を飲み物だけで済ますのは決してラクなことではありませんが、空腹を我慢するよりカロリー計算をする方がストレスという方には、自然とカロリー制限がしやすい商品になっています。
たんぱく質が豊富
DHCのプロティンドリンクは、その名の通りプロテイン=たんぱく質が豊富に含まれているのも大きな特徴です。
例えば、下記画像のようなガッツリとした肉系のコンビニ弁当と比較しても、DHCのプロティンドリンクは同等以上のたんぱく質を含んでいます。
セブンイレブン 牛カルビ弁当 | DHC プロティンドリンク いちごミルク | |
カロリー | 790kcal | 167kcal |
たんぱく質 | 16.9g | 20.1g |
脂質 | 23.5g | 1.5g |
炭水化物 | 130.1g | 22.4g |
たんぱく質には主に以下のような効果が期待できるため、ダイエット中には積極的に摂取したい栄養素となっています。
また、たんぱく質には「アミノ酸スコア」と呼ばれるたんぱく質の栄養価を示す数値がありますが、DHCのプロティンドリンクは「大豆たんぱく」などの良質なたんぱく源を使用しているため、そのアミノ酸スコアは最高値の100となっています。
良質なたんぱく源としては肉・魚・卵・乳製品・豆類(大豆等)などの食材が代表的ですが、DHCのプロティンドリンクは大豆たんぱくをベースとした甘い味付けのドリンクなので、上記のような食材と違いジュース感覚でたんぱく質を補給できる点も、甘い物好きの方にとっては一つのメリットになるかと思います。
ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富
DHCのプロティンドリンクは、低カロリー・高タンパクなだけでなく、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富に含まれている点も大きな特徴です。
これらの栄養素はカロリーを含まないため、たんぱく質・脂質・炭水化物といった三大栄養素と比べるとダイエットをする上では軽視されがちな栄養素です。
しかし、これらの栄養素が不足すると食べたものがエネルギーへと変換されにくくなる・血糖値が乱れ食欲が暴走しやすくなる等のデメリットがあるので、なるべく豊富な種類の食材を食べるなどしてそのバランスを保つのが理想です。
その点、DHCのプロティンドリンクは厚生労働省の定める食事摂取基準に基づいて、1食当たりに必要なビタミン・ミネラル・食物繊維を配合しているので、細かな栄養バランスまで手軽に整えることができます。
DHCプロティンダイエットを本音レビュー
今回購入したDHCのプロティンドリンクは、下記の基本的なフレーバーが1袋ずつ入っている計5食のお試し的なセット内容となっています。
DHCプロティンダイエットお試しセットの味一覧 |
いちごミルク ココア コーヒー牛乳 バナナ ミルクティー |
開封・飲み方
箱の中には各味のパウダー袋が入っているのみとなっています。
ドリンクを作るには500ml程度の容量があるシェイカーを使用するのが理想ですが、なければ容量の大きいコップなどでも代用できます。
しかし、その場合はパウダーがダマにならないようしっかり混ぜないと飲みやすさに影響してくるので注意が必要です。
上記画像のDHC公式のシェイカーは別売りの商品となっています。(税込335円)
シェーカー等に水を350ml入れます。
プロティンドリンク1袋を入れます。
パウダーがしっかりと溶けるまでシェイクor混ぜたら完成です。
いちごミルク
ココア
コーヒー牛乳
バナナ
ミルクティー
総合評価
私が実際にDHCのプロティンドリンクを利用してみて感じた良かった点・悪かった点は以下の通りです。
良かった点 | 悪かった点 |
・安くて手軽で始めやすい ・食べるのも用意するのも一瞬なので時間が節約できる ・ダイエット中に甘いものが楽しめる | ・満腹感が続かない ・人工的な味がキツい |
個人的な結論としては、DHCのプロティンドリンクはダイエットに活用したいとは思えませんでした。
その理由としては、シンプルに満腹感が低いことが1番の理由です。
DHCのプロティンドリンクは食事と置き換えるための飲み物であることから、私自身は勝手に
「ドロドロとしていて味が濃く、飲みごたえのあるシェイクなんだろうなぁ」
というイメージを持っていました。
しかし、実際には少しのとろみと人工的な甘みしか感じられず、また食後から1~2時間も経てば空腹を感じるため、1食としてカウントするには無理がありました。
もちろん、普通のジュースなどを飲むよりは圧倒的にボリューム感がありましたが、それはあくまでも飲み物にしてはというだけだと感じました。
2番目の理由としては、DHCのプロティンドリンクには様々な原材料・食品添加物が使用されているため、全体的に人工的な味わいなのが口に合いませんでした。
また、これらの添加物は摂取しすぎると消化器官に負担がかかり代謝が下がる可能性もあるので、継続的に飲むことには強い抵抗感を感じてしまいました。
「大企業のロングセラー商品なんだから大丈夫じゃないの?」
「プロテインドリンクなんて元から人工的な飲み物でしょ」
と思う方もいるかもしれませんが、一般的なプロテインパウダーにはナチュラルな原料のみを使用している商品も多く、私が長年飲み続けているプロテインパウダーには2種類の原料しか使用されていません。
これらの点を踏まえると、個人的にはDHCのプロティンドリンクを本格的なダイエットに利用する気にはなれませんでした。
とはいえ、1食あたり300~400円程度の値段というのはダイエット食品にしては安めであり、味などについては個人の好みによるところも大きいので、お試しセット程度であれば、とりあえず試してみる価値はある商品だと思います。
口コミ
DHCのプロティンドリンクについての良い口コミ・悪い口コミを調査しまとめてみました。
良い口コミ
引用:X はる@Haaaru3tuuu
夜ご飯にDHCプロテインの置き換えダイエットしたら3日で1キロ減った
摂取カロリーは1200くらいで30分のランニングと筋トレもやってます!
引用:X こちゃ@kocha6131798658
DHCのプロテインダイエット、痩せる感じはないけど腹持ちいいし、楽やし、肌の調子めっちゃいいからやめられへん。
引用:X Sumi@情シスのお姉さん@suemin_jp
悪い口コミ
最近昼ごはんを食べる時間がないので、さっと摂取できそうなDHCのプロテインダイエットを買ってみた(半額だったので
しかし、粉っぽさがなかなか受け入れられない…これどうやったら美味しく飲めるようになるんだろ
引用:X ひよ子🍌🐟@Paulina92381206
DHCプロテイン腹持ちいい人って普段から少食?19時前に飲んでもう腹減ってるんだけど。
引用:X ぽ@aningaaaaaaaa
自分のあまりのわがままボディっぷりに耐えかねついにDHCプロテインダイエットを始めたわけだけど、過酷すぎないかこれ。食欲どころか性欲すらわかなくなってきたぞ。
引用:X ミリオーネ@trtt_million
口コミまとめ
上記のもの以外にも多数の口コミを調査した結果、良い口コミには「美味しい」「楽チン」「腹持ちが良い」といった意見が目立つ一方で、悪い口コミには「不味い」「腹持ちが悪い」といったほぼ正反対の意見が目立ちました。
結局のところ、味や食べ応えは個人の好み・体格・置き換え以外の食生活などによって左右される部分が大きいので、一部の口コミを参考にするのはあまりオススメできません。
一つ言えるとすれば、DHCのプロティンダイエットは女性の利用率が圧倒的に高い商品なので、腹持ちの良さなどについては男性基準で考えるとボリューム不足になりがちと言えそうです。
なお、ダイエット効果については肯定的な意見が多く、少なくとも「続けたのに痩せられなかった」といった意見はほとんど見つかりませんでした。
しかし、痩せたという口コミには短期間かつ2~3kg程度の減量といった内容のものが多く、「体の見た目が変えられるか・リバウンドしないか」といった点については不安が残る印象でした。
プロティンダイエットで痩せない理由
DHCのプロティンドリンクはダイエット食品の中でもかなり低カロリーな部類なので、継続さえすれば少なからず効果は出やすいです。
仮に毎日欠かさず飲んでいるのに痩せないという場合は、以下のような原因が考えられます。
- 朝食などの軽い食事と置き換えている
- オリジナルのアレンジを加えている
DHCのプロテインダイエットを朝だけ飲むのは効果が低い
DHCのプロティンドリンクを朝だけ飲んでいるという場合は、大きなダイエット効果は期待しにくくなります。
なぜなら、DHCのプロティンドリンクは普段の食事と置き換えて摂取カロリーを減らすからこそ痩せる商品であり、そもそも摂取カロリーが低くなりがちな朝食と置き換えてもカロリー制限にならないからです。
朝からたんぱく質を始めとした豊富な栄養素を摂取することは、ダイエット面だけでなく健康上で様々なメリットがありますが、それが夕食の食べ過ぎなどを打ち消してくれるわけではありません。
DHCのプロティンドリンクに限らず、置き換えダイエットでは「〜を食べるから痩せる」ではなく、太りやすい食事の代わりに食べるから痩せるという意識を持つことが大切です。
カロリーの高くなる飲み方をしている
カロリーの高い食事と置き換えていても、プロティンドリンク自体に高カロリーなアレンジをしているとダイエット効果は半減してしまいます。
特にありがちなのがプロティンパウダーを牛乳に混ぜる飲み方です。
DHCのプロティンドリンクに限らず、プロテインパウダーはその独特な風味や粉っぽさをやわらげるために牛乳に混ぜて飲むことがオススメされがちですが、牛乳はそこら辺のジュースよりもよっぽど高カロリーな飲み物です。
仮にDHCのプロティンドリンクに使用する場合は350mlの量が必要ですが、下記画像のような一般的な牛乳を使用すると、そのカロリー量は約245kcalとなります。
するとDHCのプロティンパウダーとの合計カロリーは約400kcalを超え、通常の飲み方の倍以上のカロリーを摂取してしまうことになります。
実際、プロティンパウダーは牛乳で割ると別物のように美味しくなるので、栄養補給の手段として使うには理想的なのですが、ダイエットにおいてはどうしてもカロリー量が気になります。
「どうしても牛乳に混ぜて飲みたい」という場合は、下記画像のような「低脂肪」の牛乳(正確には乳飲料)を使用すると、普通の牛乳よりはグッとカロリーを抑えることができます。
この他にも、プロティンドリンクのアレンジ方法にはフルーツジュースや豆乳に混ぜたりと様々なものがありますが、いずれにせよアレンジをする際にはしっかりとカロリー量を把握した上で行うことが大切です。
DHCのプロティンダイエットがおすすめな人・おすすめじゃない人
ここまでの内容を踏まえると、DHCのプロティンドリンクは下記のような人にオススメできる/できない商品ということが言えるかと思います。
オススメな人 | オススメじゃない人 |
・甘い飲み物が好き ・食事にかかる時間を短くしたい ・費用は1食300~400円まで ・2~3kg程度の軽いダイエットがしたい | ・人工的な味が苦手 ・ボリューム感のある食事がしたい ・コスパよりもダイエット効果が重要 ・体重を落とすより見た目を変えたい |
まとめ
DHCのプロティンドリンクはその長い販売実績が示すとおり、ほとんどの人にはある程度の効果が期待できる商品だと思います。
またダイエット食品としては価格が低めなこともあり、全体的な手軽さではあらゆるダイエット食品の中でもトップクラスと言えるかと思います。
しかし、その内容については良くも悪くも値段相応のクオリティと感じる部分もあり、そもそも飲み物を食事代わりにするという点については、個人的にかなり強い抵抗感がありました。
少なくとも、こういった安価な商品はまとめ買いをすると口に合わず大量に余らせる可能性が高いので、割高でもまずは5食や7食分といった少なめのセットから購入してみるのがオススメです。