おいしく手軽に栄養バランスの取れた食事ができるとして人気の完全栄養食「ベースブレッド」。
そのヘルシーさからダイエット目的で利用されることが多く、SNSなどにはベースブレッドのダイエット効果について数多くの口コミが寄せられています。
しかし、中には「ベースブレッドを食べるだけで痩せた」など、大げさに感じる口コミも珍しくなく、また、その話題性の高さからステマを疑う声も多数挙がっています。
そこで今回は、過去に−10kg以上のダイエット経験があり、現在もボディメイク向けの食品を漁りまくっている私が、ベースブレッドを実際に利用してみて感じたダイエット効果についてご紹介していきます!
結論から言ってしまうと、ベースブレッドはダイエット向きの商品ではあるものの、食べ方次第では効果がないどころか逆に太ってしまう可能性もあります。
簡単にまとめると、ベースブレッドでのダイエットは下記の条件に当てはまる方にオススメです。
ベースブレッドとは
「BASE BREAD(ベースブレッド)」とは、「ベースフード株式会社」が販売している完全栄養食※1のパンです。
※1:栄養素等表示基準値に基づき、脂質・飽和脂肪酸・n-6系脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量を除いて、すべての栄養素で1日分の基準値の1/3以上を含む。
コンビニのパンのように食べられる手軽さがありつつも、1食2袋で1日に必要な栄養素の1/3がとれる栄養バランスが最大の特徴となっています。
元々は食事に時間を割けない忙しい人でも簡単に栄養バランスの取れた食事ができるようにと開発された商品でしたが、その適度なカロリー量や満足感の高さが話題となってからは、ダイエットに利用する人が増えています。
2019年の販売開始から着実に売り上げを伸ばし続けており、過去にはAmazonで売れ筋ランキング1位※2を記録したり、現在では全国一部のコンビニ・ドラッグストア等で店舗販売を実施するなど、数ある完全栄養食の中でも知名度の高い商品となっています。
※2:ロールパン・バンズ部門の売れ筋ランキングでBASE BREAD®が1位獲得(2020年6月時点)
コンビニ等をよく利用する方であれば、下記画像のような特設コーナーを目にしたことがあるかもしれません。
ベースブレッドが痩せると言われる理由
ベースブレッドがダイエットに効果的とされる主な理由は以下の通りです。
それぞれのポイントについて順番に解説していきます。
低カロリーかつ高たんぱく
ダイエットでは摂取カロリーを抑えることに加えて、三大栄養素であるたんぱく質・脂質・炭水化物(糖質+食物繊維)のバランス、通称「PFCバランス」を意識する必要があります。
特にたんぱく質は以下のようなダイエット効果が期待できるため、積極的に摂取したい栄養素となります。
その点、ベースブレッドはたんぱく質が豊富なダイエット向きのPFCバランスとなっていて、その差は一般的な菓子パンなどと比べると一目瞭然です。
下記画像はチョコレート味のベースブレッドとセブンイレブンでよく見かける人気の菓子パンですが、そのPFCバランスには大きな違いがあります。
ベースブレッド(チョコ) | コンビニの 菓子パン | |
カロリー | 232kcal | 361kcal |
たんぱく質 | 14g | 6.8g |
脂質 | 8.7g | 17.3g |
炭水化物 | 27g | 45.3g |
これらは内容量が違うのでカロリー量に差があるのは当たり前ですが、問題なのはコンビニ菓子パンはカロリーに対してたんぱく質の占める割合が低めであることです。
下記画像は、それぞれのパンがカロリー全体に対して占めている三大栄養素の割合を円グラフにしたものです。
これを見ると、ベースブレッドはコンビニの菓子パンなどと比べるとより多くのたんぱく質を含んでいることがよく分かります。
一般的な菓子パンは小麦粉・砂糖・バターなどが多く使われているため、自然と脂質や炭水化物よりのPFCバランスになりがちです。
しかし、ベースブレッドは低糖質な小麦粉を使用したり、味付けを必要最低限に抑えながらたんぱく質の豊富な原材料を使用することで、菓子パンとしては優秀すぎる低カロリーかつ高たんぱくなPFCバランスになっています。
低GIだから血糖値が上がりにくい
ご飯やパンといった炭水化物(糖質)を多く含む食品は、血糖値を急激に上げてしまいやすいという特徴があります。
しかし、ベースブレッドは一般的なパンとは違い、原材料に「小麦全粒粉」をふんだんに使用しているので、血糖値の急上昇を予防し、肥満の原因となるインスリンの過剰分泌を抑える効果が期待できます。
血糖値の上がりやすさは「GI値」という指標で表され、その数値が高いほど血糖値が上がりやすいとされていますが、全粒粉パンのGI値は50となっており、これは一般的な主食の中でもかなり低い数値です。
食品名 | GI値 |
食パン | 86 |
白米 | 86 |
コーンフレーク | 82 |
ベーグル | 77 |
クロワッサン | 67 |
うどん | 55 |
玄米 | 54 |
全粒粉パン | 50 |
そば | 46 |
また血糖値の急上昇を予防することは、血糖値の乱高下による食欲の乱れを防ぐことにも繋がるので、ダイエットにおいて様々なメリットがあると言えます。
食物繊維が豊富で腹持ちが良い
ベースブレッドは小麦全粒粉をはじめとした食物繊維が豊富な原材料をふんだんに使用しています。
食物繊維が多い食べ物は胃の中での消化・吸収がゆっくりになったり、しっかりした噛み応えがあることから咀嚼回数が増え満腹中枢が刺激されやすくなるなど、腹持ちをよくする効果があります。
実際、ネット上の口コミではその腹持ちの良さや見た目以上のボリューム感について評価している声が目立ちます。(※個人の感想であり、効果効能を示すものではありません。)
全然関係ないけどベースブレッドくん腹持ち良すぎない???全然お腹すかないが
引用:X はつな@HmTux
ベースブレッドめちゃめちゃボリューム感あるな。 なんなら1個食べるのちょっと苦しいくらい。
引用:X ラーメン@peeknoob
ベースブレッド食べれば痩せるというより、よく噛む必要があって腹持ちが良いから間食を食べたいという気持ちが湧かなくなるのと、1日に摂取する栄養の調整が格段に楽になるのが良いです。あと、私はもともと良いから、これは多分なんだけどお通じにも良さそう。
引用:X おいでよ どぶろくの森 @dobu_p
また、食物繊維は大きく分けて不溶性と水溶性の2種類がありますが、ベースブレッドは海藻由来の水溶性食物繊維まで原材料に使用することで、きちんと両方の食物繊維をバランスよく摂取できるようになっています。
不溶性と水溶性の食物繊維をバランスよく摂取することは、便秘を予防したり、腸内環境を正常に保ち体が必要以上に栄養を吸収してしまうのを予防する効果が期待できるので、ダイエットを間接的にサポートしてくれます。
ベースブレッドで痩せるための食べ方とは
ベースブレッドをダイエット目的で利用する場合は、高カロリーな食事をベースブレッドに置き換えるなどして1日あたりの摂取カロリーを抑えることが重要です。
ベースブレッドは1食2袋で約500kcal前後のカロリー量となっているので、これ以上のカロリー量がある食事と置き換えれば、栄養バランスにも配慮しながらカロリー制限が行えます。
以下からは具体的なやり方や注意点などについて解説していきます。
昼食や夕飯の代わりに食べる
ベースブレッドに置き換えるタイミングは昼食か夕食がオススメです。
なぜなら、これらのタイミングは朝食と比べて食欲が湧きやすく、また時間の余裕なども生まれるため、何かと高カロリーな食事をしてしまいがちだからです。
例えば「朝は軽食or無し、昼はファストフードでパパッと、夜は豪勢に」といったパターンの食生活であれば、夕食などをベースブレッドに置き換えれば大幅なカロリーカットが期待できます。
必ずしも夕食に置き換える必要はありませんが、仮に元々朝食を食べない人がベースブレッドを朝に食べるようになれば合計の摂取カロリーが増えて逆に太る可能性もあるので注意が必要です。
「夕食がパン2袋だけはキツそう…」という場合は、昼食をベースブレッドに置き換えるだけでも十分です。
一般的なコンビニご飯や外食チェーンなどを特に意識せず食べていれば、500kcalは簡単に超えてしまう上に栄養バランスも偏りがちなので、それならばベースブレッドを食べる方がよほどマシです。
何よりベースブレッドの手軽さは忙しい仕事中にもピッタリなので「夕食のために軽く食事制限をしておく」くらいの感覚で昼食に取り入れると、無理なく続けやすくなるかと思います。
間食代わりに食べる
おやつなどの間食が多い食生活を送っている場合は、ベースブレッドをおやつ代わりにすることでもダイエットになる可能性があります。
特に菓子パンなどは高カロリーかつ太りやすい栄養バランスの商品が多いので、無意識の内に太る原因となっている場合もあります。
例えば下記画像の菓子パンは手のひらサイズで口当たりも軽い蒸しパンですが、1個あたりのカロリー量は401kcalと高カロリーになっており、また低たんぱく高脂質な太りやすい栄養バランスになっているので、同じ「菓子パン」でもベースブレッドとはまるで違う成分内容になっています。
蒸しパン | ベースブレッド (メープル) | |
カロリー | 401kcal | 264kcal |
たんぱく質 | 5.3g | 13.5g |
脂質 | 23.3g | 8.2g |
炭水化物 | 42.6g | 30.3g |
ベースブレッドは素朴な甘さが特徴の地味な菓子パンなので、甘ーい菓子パンの代わりになるかは人それぞれですが、味の好みさえ合えばこれほどダイエットに向いている菓子パンは他にないかと思います。
実際に利用してみて感じたメリットとデメリット
ここからは私が実際にベースブレッドの16袋セットを利用してみて感じたメリット・デメリットについてご紹介していきます。
セット内容は下記の通りで、公式サイトからの購入で送料無料・価格20%OFF等の初回特典が付き、税込3,040円(1個あたり190円)の支払いでした。
メリット
健康的なのに美味しい
ベースブレッドはいわゆる健康志向の食品ですが、そんなことを感じさせない食べやすさが印象的でした。
メープル味などはヘルシーな栄養バランスを保ちながらも素朴な甘さの味付けが絶妙で、個人的には普通の菓子パンよりも好きだと言えるくらいの美味しさでした。
また何より良かったのが、そのしっとりモチモチとした食感でした。
ベースブレッドは原材料に「小麦全粒粉」を使用しているのが特徴ですが、一般的にこのような全粒粉パンはそのヘルシーさと引き換えにパサパサとした食感であることが多いです。
しかし、ベースブレッドは全粒粉パン特有のしっかりとした噛み応えがありながらも、しっとりとした口当たりの良さも兼ね備えていて、味・食感ともにバランスよく誰でも食べやすいパンだと感じました。
ちなみに、公式では美味しい食べ方として500Wのレンジで20秒ほどチンすることを推奨していますが、これをすると本当にもう1段階美味しくなるのでオススメです。
初回コースが安くて試しやすい
ベースブレッドは公式サイトからパン16袋セットの継続コースを初めて購入する場合、送料無料や価格20%OFFなどの特典がつくため、一通りの味を1袋あたり約190円で購入することができます。(※2023年10月時点)
ベースブレッドはコンビニなどの店頭で買うと、チョコ味1袋が268円(希望小売価格+税)程度と、一般的な菓子パンと比べると高めの値段になってしまいますが、上記の方法であれば気軽に試すことができるのは大きなメリットです。
なお、継続コースと言っても初回の商品到着後にはすぐに解約することも可能なので、2回目の注文を強制される心配はありません。
手軽で食べやすい
ベースブレッドは未開封で約1ヶ月の長期保存が可能なので、まとめ買いをしてもうっかり賞味期限が切れてしまうような心配は少ないです。
複数種類を常備しておけば、その日の気分で味を変えてササっとお弁当代わりに持って行けるので、忙しい社会人の方などにはピッタリだと思います。
ネット注文であれば買い出しの手間すら必要ないので、ベースブレッドは食生活の時短という点でも様々なメリットを感じました。
あとはパッケージがオシャレなので、人前で食べてもダイエット中に見えないのは地味に嬉しいポイントだと思いました。
デメリット
アミノ酸スコアが低い可能性がある
ベースブレッドはたんぱく質が豊富に含まれていますが、「アミノ酸スコア」が低い可能性があります。(※正式なアミノ酸スコアについては公表されていません。)
アミノ酸スコアとは、簡単に言ってしまうとたんぱく質の良質さを評価した数値(最大値100)のことで、この数値が高いほど摂取したたんぱく質が体内で有効活用しやすいとされています。
つまり、たんぱく質は摂取する量だけでなく、どんな食品から摂取するかも大事になってくる訳ですが、ベースブレッドのような「パン類」のアミノ酸スコアはあまり高いとは言えない数値です。
食品名 | アミノ酸スコア |
鶏肉・豚肉・牛肉 | 100 |
魚類 | 100 |
卵 | 100 |
大豆 | 100 |
牛乳 | 100 |
精白米 | 93 |
ライ麦パン | 73 |
ロールパン | 56 |
食パン | 51 |
ベースブレッドは「大豆粉」や「ライ麦全粒粉」などのアミノ酸スコアが高い原材料も使用しているので、おそらくパン類の中では比較的にアミノ酸スコアが高いものと思われます。
しかし、肉・魚・卵・乳製品などの動物性たんぱく質が豊富な食品と比べると、アミノ酸スコアの高さという点では少なからず差があると言えるでしょう。
パンという主食だけでたんぱく質が摂れることは大きなメリットですが、仮にたんぱく質の補給だけを目的とするのであれば、下記画像のようなサラダチキンなどを食べる方が無難です。
味が素朴
ベースブレッドはよくある健康志向のパンと比べると美味しいのは確かですが、砂糖やバターがたっぷり使われているような菓子パンと比べてしまうと、物足りなさを感じてしまうかもしれません。
特にミニ食パン(プレーン)・リッチなどは、名称からして「菓子パン」ではなく「パン」と位置付けられており、そのまま単体で食べるには味気なさを感じました。
しかし、物足りないからといって自己流の味付けやトッピングをし過ぎてしまうと、せっかくの栄養バランスが崩れる原因になりやすいので、少し食べ方に工夫が必要だと感じました。
私自身も初めは独特の香ばしさやモチモチ食感の美味しさのみで食べ進めていましたが、味気なさを感じてからは、レンチンでふわっと仕上げた後にオリゴ糖シロップなどをかけて頂きました。
パン好きじゃないと飽きる
ダイエットはある程度の期間に渡って継続することが重要ですが、ベースブレッドはパンが好きな人じゃないと継続しにくいと感じました。
まずダイエットの成果が目に見えるまで食べ続けると考えると、少なくても1ヶ月〜2ヶ月程度は様子を見たいところです。
しかし、その間全8種類のパンをローテーションし続けるというのは、パンよりお米派の人にとっては中々のストレスになるかと思います。
ベースブレッドは菓子パン好きな人にとってはヘルシーに甘いパン欲を満たせる商品ですが、普段はパン食より米食の方が多いという人にとっては、長期的に利用するのは厳しいように感じました。
まとめ
あらためてベースブレッドのダイエット効果についてまとめると、以下の点が主なメリットだと言えるかと思います。
逆を言ってしまえば、パンが好きでもなくじっくりと自炊する時間があるような人であれば、わざわざベースブレッドを利用するメリットは薄いでしょう。
しかし、普段から何気なく菓子パンなどで食事を済ませてしまっている人にとっては、置き換えるだけで自然に食生活を改善しやすい商品だと思います。
公式サイトからのセット注文であれば、1袋あたり約190円と決して高すぎる値段でもないので、まずは気軽に試してみてもらえればと思います。