こちらの記事では
- 外胚葉型なのに太ってるのはなんで?
- 外胚葉型のダイエットは何をするべき?
といった疑問について解説しています。
利き手の親指と中指で反対側の手首を握った時の具合で太りやすさの体質がわかる方法として有名な胚葉型診断(ソマトタイプ診断)ですが、この診断をした人の一部からは「筋肉も脂肪もつきにくいはずの外胚葉型なのに太ってるんですけど?」という声も挙がっています。
私自身も細すぎる手首や華奢な骨格から、自身のことを外胚葉型であると認識していますが、過去には明確に太り過ぎていた時期がありました。
しかし、このような矛盾が起こるのは胚葉型診断に対する誤解が原因であり、たとえ外胚葉型でも生活習慣次第ではしっかり太ります。
そして、太っている外胚葉型でも正しくダイエットを行えば問題なく痩せることが可能です。
実際、私自身は外胚葉型にありがちな服を着ていれば分かりづらいタイプの肥満体型でしたが、食事制限をメインとしたダイエットを行った結果、マイナス10kg以上の減量に成功しています。
「痩せやすい体質のはずなのに太ってるのは納得がいかない・・・」という方は、今回ご紹介する内容を参考に、外胚葉型のダイエットについて考えてもらえればと思います。
外胚葉型なのに太ってる理由
まず初めに「外胚葉型なのになんで太っているんだろう」という疑問に対しての結論を言ってしまうと、この診断は太りやすさを判別できるものでは無いということです。
そもそもこの胚葉型診断は、1940年代にウィリアム・ハーバート・シェルドンという心理学者が提唱したものですが、その研究内容は、アメリカの名門8大学に在籍する学生の裸の写真数千枚を見てその体型を3種類に分けるというものでした。
胚葉型なんて専門用語を使われると「遺伝子やら血液やら色んな要素を調査・比較したんだろうなぁ」などと勘違いしてしまいますが、彼がやったことは写真を見て、体型を3種類に分けて、名前をつけただけです。
胚葉型診断では、それぞれの胚葉型の体質をザックリと下記のように説明しています。
- 外胚葉型・・・筋肉も体脂肪もつきにくいガリガリタイプ
- 中胚葉型・・・筋肉がつきやすく脂肪は落としやすいムキムキタイプ
- 内胚葉型・・・筋肉も脂肪もつきやすいムチムチタイプ
しかし、これは言ってしまえばすでに太っている人/痩せている人を見て、太りやすい/痩せやすい体質だと決めつけただけなので、ある意味当たり前のことを言っているだけです。
要は表面上の結果だけを前提としているので、本質的な体質の違いや比較対象であった学生らの生活習慣の違いなどは全く考慮されていません。
だからこそ、人によっては外胚葉型のなのに肥満体系といったケースが生まれる訳です。
例えば、私のように小さな頃からずっと太っていたわけではないという場合のほとんどは、加齢による生活習慣の変化が原因でしょう。
太りやすい、痩せやすい、筋肉がつきやすいといった体質の違いが存在するのは確かですが、少なくとも胚葉型診断だけでその違いを判別することは難しいので、これからダイエットを考えている方は、ひとまず自身の胚葉型のことは気にしないことをオススメします。
外胚葉型のダイエットでやるべきこと
前項で説明した通り、外胚葉型であるということは体質についての参考にはならないので、特別に外胚葉型がやるべきダイエットというものも存在しません。
重要なのは自分がなりたい体にあった方法を行うことであり、とにかく体重を落としたい・体を細くしたい場合は、食事制限によるカロリーコントロールを優先するべきです。
なぜなら、体脂肪を燃やすには日々の摂取カロリーが消費カロリーを下回る必要がありますが、運動で消費できるカロリーは少ないからです。
例えば、コカコーラのカロリーは500mlボトル一本で約225kcalですが、このカロリーを運動で消費しようとすれば、ジョギングで約30分、腕立てや腹筋などの自重筋トレで約50分ほどの時間がかかる計算となります。(※体重70kgの場合)
ダイエット中、仮に「コーラ一本を我慢するか30分走るか選べ」と言われた場合、どれだけの人がコーラ一本のために汗だくになって走ることを選べるでしょうか。
ネット上には「食べないダイエットは逆効果」「たくさん動いてたくさん食べて痩せる」といった言葉が溢れていますが、食事制限なしで自然と痩せてしまうような生活ができるのは、運動部の学生やプロスポーツ選手のような一日中動き回っているのが当たり前の人だけです。
食事制限をするならダイエット向けの宅食サービスがおすすめ
「食事制限と言っても何から始めればいいのかわからない」という場合は、ダイエットに特化した宅食サービスを利用するのがオススメです。
「宅食サービス」とは、ネット注文で自宅に冷凍弁当・冷凍食材などを配達してくれる宅配食サービスのことで、レンチン一つで食事管理ができる手軽さは忙しい社会人・ダイエット中の方などに人気があります。
特にダイエットを意識した宅食サービスでは、低カロリーなだけではない高タンパク低脂質なダイエット向きのメニューが用意されているので、健康的に体を引き締めることができます。
私自身はまずは主に宅食サービスを利用して減量を行い、それから食事量を戻しつつ筋トレを始めたことでリバウンドせずに体を引き締めることができました。
下記の記事では私が実際に利用して最もダイエット向きだと感じたダイエット向きの宅食サービス5選を紹介しているので、宜しければご覧ください。
まとめ
今回は外胚葉型のダイエットについてご紹介しましたが、ダイエットの方法というのは胚葉型によって大きく変わるものではありません。
どんな体質であろうと、シンプルに食事管理と運動を頑張っていれば必ず結果は出るので、胡散臭い体質診断に惑わされないようにしてもらえればと思います。
なお、現在ネット上に広まっている胚葉型診断の中には、前述したシェルドン氏の理論に様々な情報が後付けされて紹介されているものがあります。
中には有名で科学的根拠のある理論を結びつけているものもあるので、一見すると胚葉型診断そのものの信憑性が高く見えることもあります。
しかし、少なくとも元々の胚葉型診断の内容というのは、記事中でご紹介した通り想像以上に大雑把なものなので、くれぐれもアテにしないことをオススメします。
ちなみに、シェルドン氏は心理学者なので体型によってその人の性格まで分類していたそうですが、外胚葉型の性格は「引っ込み思案・心配性・内向的・神経質」だそうです。