こちらの記事では
- ダイエットするならジムに通うべき?
- 自宅の筋トレでも筋肉はつく?
- ジムに通うメリットやデメリットって何?
といった疑問について解説しています。
「ダイエットして体を引き締めたい」「筋肉をつけて体を大きくしたい」と思い立った時、スポーツジムに通うことを考える方は多いです。
しかし、ほとんどの人にとってジムというのは未知だらけの世界なので「続けられるか心配」「お金を払うだけの効果があるのか」「周りが意識高い人ばかりで浮きそう」などと不安に思うことがたくさんあるかと思います。
実際、ジムに行くべきかどうかというのはその人自身の性格や目標とする体型などによって大きく変わってきます。
私自身は2つのジムをそれぞれ1ヶ月程度でやめてしまいましたが、その後に自宅での筋トレや食事制限を始めたことでダイエットに成功しました。
下記画像は、私がダイエットを始める前と現在の体型を比較したものになります。
「何となく変われそう」というイメージだけでジムに通い始めると、理想と現実のギャップに打ちのめされ、私のように時間とお金をムダにするだけです。
ジムに通うか迷っている方は、今回ご紹介する内容を参考にジムに通う必要性について考え直してみてもらえればと思います。
ダイエット目的ならジムは必須じゃない
痩せることが目的である場合は、必ずしもジムに通う必要はありません。
なぜなら、痩せるためには運動よりも食事管理の方が重要性が高いため、わざわざジムを利用するメリットが薄いからです。
ダイエットというと「運動をして汗をかけばかくほど痩せる」といったイメージを持たれる方は多いですが、運動をして消費できるカロリーというのは一般的なイメージよりもずっと少ないです。
特に、無酸素運動である筋トレで消費できるカロリーは非常に少ないです。
仮に体重70kgの人がジムの器具を使って高強度のウェイトトレーニングを行った場合、1時間で消費できるカロリーは約441kcalとなっています。(※参考 ke!san)
「カロリー量だけ言われても・・・」という方のために例えると、400ちょっとの消費カロリーなんてものは、そこら辺で売ってる菓子パンを食べれば一瞬で無かったことになるレベルです。
蒸しパン | |
カロリー | 401kcal |
たんぱく質 | 5.3g |
脂質 | 23.3g |
炭水化物 | 42.6g |
スティックパン(一袋) | |
カロリー | 486kcal |
たんぱく質 | 10.2g |
脂質 | 16.8g |
炭水化物 | 74.4g |
「じゃあジムで筋トレしてる人はどうして体が引き締まっているの?」と思う方もいるかもしれません。
その答えはシンプルで、筋トレと同じくらいの情熱でガッツリと食事管理をしているからです。
これはボディビルダーなどの減量をイメージすると分かりやすいかもしれません。
毎日のように体を鍛え続けている彼らでも、減量が必要になる大会前などは特に徹底的な食事管理で体重を減らします。
お菓子やジュースを食べないというのは当たり前で、茶碗によそうご飯の量はグラム単位で測り、ヘルシーなサラダにかけるドレッシングのカロリーすら気にします。
もちろん、多くの人はボディビルダーほどの体になろうとは考えていないかと思います。
しかし、ここで重要なのはどれだけ筋トレをしている人でも効率的に痩せるためには食事制限をしているという事実です。
「痩せたいなら筋肉量を増やして基礎代謝をアップさせるべき」というのは間違いではありませんが、世間で最も筋肉量が多い人種でさえ食事制限をしなければ痩せられないことを考えれば、どちらの方がより重要度が高いのかは明らかだと思います。
また、適度な見た目の筋肉をつけるだけであれば、運動の内容は自宅で出来るレベルのもので十分です。
つまり、ダイエットを目的としている場合はジムに通うよりも先に食事制限について考えるべきであり、ジムに通うことが必ずしも効率的だとは言えないということです。
ジムに行くべきなのは筋肉を大きくしたい人
ジムに通うことで最も多くのメリットがあるのは、筋肉量を増やして体を大きくしたいと考えている人です。
なぜなら、効率よく筋肉を大きくしていくにはトレーニングの負荷をどんどん上げていく必要があり、そのためにはジムのトレーニングマシンなどを利用するのが理想的だからです。
例えば、筋トレをして胸の筋肉を大きくしたいと考えた場合、ジムに通わずに行える代表的な種目といえば腕立て伏せですが、腕立て伏せは自分の体重がそのまま負荷となるので、基本的には自分の体重以上の負荷をかけることができません。
また、このような自重筋トレというのは正しいフォームで行わなければ十分な効果を得ることが難しく、本人はしっかりと筋トレをしているつもりでも、客観的に見れば効果の薄い筋トレを延々と続けてしまっている場合があります。
「自己流の腕立て伏せを続けているけど体が変わらない」という方は、上記のような負荷の弱さ・間違ったフォームに気づいていないことが珍しくありません。
しかし、ジムのトレーニングマシンを利用する場合はこれらの点で困ることはありません。
下記画像は主に胸の筋肉を鍛えることができるチェストプレスというトレーニングマシーンのものですが、画像左側のような重りとなるプレートの穴にピンを抜き差しするだけで簡単に負荷の調節ができます。
そして画像右側を見れば分かるとおり、チェストプレスは椅子に座って姿勢を固定しながら動作を行うので、腕立て伏せとは違い初心者でも綺麗なフォームで胸の筋肉を刺激しやすくなります。
もちろん、最初にしっかりとマシンの使い方を理解する必要はありますが、それはスタッフさんに聞けば手取り足取り教えてくれます。
つまり、ジムというのは筋肉を育てるために利用するのが最もメリットを活かせる使い方であり、特に筋トレ初心者こそ利用すべきということが言えるかと思います。
「具体的にはどのくらいのマッチョを目指すならジムを利用すべきなの?」と思われる方のために個人的な意見を述べるとすれば、ゆったりした服を着ていてもマッチョだと分かるレベルを目指すのであれば、ジム通いは必須と言えるかと思います。
逆に「腹筋を割りたい」「逆三角形の体になりたい」といった筋肉質だけど大きさは重要ではない体を目指すなら、あえてジムに通う必要はないかと思います。
ジムに通うメリット・デメリット
ここからは私が実際にスポーツジムに通って感じた細かなメリット/デメリットについてご紹介していきます。
どれだけ筋肉を効率的に育てられるとしても、ジム通いというのは合わない人には合わないのが現実です。
しかし、利用する人によってはトレーニング効率のアップ以外にも様々なメリットを受けることができます。
ジム通いを検討する場合は、これらの要素も加味した上で判断するのがオススメです。
メリット
筋トレ・ダイエットのモチベーションが上がりやすい
ジムに通うと自然とボディメイクのやる気が上がりやすいです。
自宅で行うトレーニングというのは普段の生活とのメリハリが付きにくく、他人の目も気にならないことから何かとサボりがちになります。
しかし、ジムというのは一歩でも建物内に入ってしまえば、周りはボディメイクに励んでいる人ばかりなので、自然と頑張ろうという気持ちになります。
また、ジムは月額制のところが多いので、一度入会するとサボるのが勿体無いという気持ちが生まれやすく、ある意味強制的に自分の気持ちを煽ることができます。
様々な設備・プログラムが利用できる
ある程度の大きさのスポーツジムであれば、トレーニングマシーン以外にも様々な設備が用意されています。
プールやダンススタジオのあるジムは珍しくなく、その場合はインストラクターと一緒に運動をするプログラムのようなものが用意されており、他の利用者と一緒に賑やかに運動をすることもできます。
また、最近は広くて快適な浴室に加えてサウナまで完備しているジムも珍しくなく、トレーニングが休みの日でも銭湯代わりに利用できたりします。
仲間が出来やすい
トレーニング・ダイエット仲間が出来やすいのもジムの大きなメリットの一つです。
ジムというのは基本的に一定の間隔・時間で通う人が多いので、自然と同じ人と顔を突き合わせることが多くなります。
そして、自分と同じように運動を頑張っているという事実は親近感も湧きやすくなるため、あとはちょっとしたきっかけ次第で仲良くなることは難しくないです。
特に、ダンススタジオなどを利用し大人数で行うエクササイズなどでは、インストラクター1人に対して利用者数十人という構成で行われることが多いので、仲間意識も生まれやすく、利用している人はフレンドリーな方が多い印象です。
デメリット
ジムに行くまでが面倒
ジムに行ってしまいさえすればやる気が出るのは事実ですが、問題なのはジムに行くのが面倒になってしまう場合です。
特に近くにジムがないという場合はジムに行くだけで体力を使ってしまうこともあり、天気が悪い日なんかにはそれだけで一気にやる気が削がれます。
ジムまでの道中や帰り道もトレーニングと思える方以外は、無理なく通える距離であるかどうかを良く検討するのをオススメします。
教えてもらえるのは基礎だけ
スポーツジムというと専門家が細やかで的確なアドバイスをしてくれそうなイメージがありますが、一般的なスポーツジムのサポートというのは基礎だけです。
多くの場合は入会と同時に身体測定・簡単なヒアリングなどを行い、目標の体型に応じた運動量や種目を目安として設定してくれますが、あとは基本的に放置です。
例外として、トレーナーが付きっきりでトレーニングや食事の指導をしてくれるジム、いわゆるパーソナルジムを利用するなら話が別ですが、その場合は料金が数倍〜数十倍に跳ね上がります。
一般的なジムで設備を利用するだけの場合だと、月額5,000〜20,000円くらいが相場ですが、パーソナルジムを利用する場合は安くても月額100,000円はくだらないかと思います。
「ジムで誰かに指導してもらいながら筋トレ・ダイエットをしたい」と考えている場合は、パーソナルジムを利用するか、別料金のパーソナルプログラムなどを利用する必要があるため注意が必要です。
ストレスがたまる
ジムでの運動は多くの他人と同じ空間で同じ器具を共有するため、以下のようなマナーの悪い利用者にストレスを感じることがあります。
- スマホをいじりながら器具を占領する人
- 汗まみれになった器具を拭かないで立ち去る人
- やたらと大きな音を立てたり声を出してトレーニングをする人
- ジロジロと見てくる人
- 常連同士で騒ぐ人
しかし、これらの問題はスタッフの方に注意をしてもらうことが可能なのでまだマシです。
どうしようもないのが、利用者が多過ぎて器具の順番待ちを強制される場合です。
トレーニングマシンというのは1種類につき1台のみ設置されていることが多く、同じものが2個以上設置されているのはよほどメジャーな種目の器具のみです。
なので、利用者が多い時間帯では思うように自分のメニューを進められなくてイライラします。
といってもマナーを守って頑張っている人に「早く替われ」なんて言うことは出来ませんし、その人の前で待ち続けるのもかなり気まずい雰囲気になります。
仕方なくその辺をウロウロしてから様子を見に戻ると違う人が使い始めてるなんてことも珍しくなく、やっとの思いで使い始めたら真後ろで順番待ちをされたりなど、予想外の精神的負担に苦しめられることは多いです。
体を変えるためにはチャレンジが重要
結局、ジムに通うことが良い結果を生むかどうかは自分との相性次第でしかありません。
たとえ軽いダイエットが目的でマシンは使わないという人でも、ジムに通ってモチベーションを保つことでダイエットに成功する人はいます。
逆に筋肉を大きくすることが目的でジムに通っても、ジムの空気が苦手だからやめてしまうという人がいます。
つまり、筋トレやダイエットには効率の良さだけでは割り切れない要素が多く、重要なのはどれだけ継続できるかということだと思います。
そして、その相性を確かめるには実際に試してみる以外に方法はないので、どうしても迷っているという人はシンプルに見学や無料体験に行ってみるのがオススメです。
ジムが肌に合わないと分かったなら、あとは私と同じように自宅でのトレーニング&食事管理に励むしか道は残されていません。
あなたがジムの現実に幻滅し、家トレ派になるのを心よりお待ちしています。